2024年3月16日に中山競馬場で開催されたフラワーカップG3のレース結果を振り返ります。
馬柱だけではわからない有利・不利など、次回予想に必要なレース中の情報をまとめています。

後半には着順以上に評価できる馬をピックアップしていますので、是非最後までご覧ください。
1.フラワーカップのレース結果
まずはフラワーカップのレース結果から振り返ります。着順と各馬の情報はこちら。
着 | 枠 | 番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 斤量 | 人 | タイム | 着差 | 通過順 | 上り | 馬体重 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ![]() | 5 | ミアネーロ | 牝3 | 津村明秀 | 55 | 2 | 1:48.0 | ⑦⑦⑦⑥ | 35.4 | 472(-6) | |
2 | ![]() | 9 | ホーエリート | 牝3 | 原優介 | 55 | 8 | 1:48.1 | 3/4 | ⑦⑧⑦⑥ | 35.6 | 460(-8) |
3 | ![]() | 2 | カンティアーモ | 牝3 | ルメール | 55 | 1 | 1:48.2 | クビ | ⑩⑨⑩⑨ | 35.3 | 496(+14) |
4 | ![]() | 10 | ラビットアイ | 牝3 | 横山典弘 | 55 | 4 | 1:48.2 | クビ | ⑩⑪⑪⑪ | 35.0 | 474(-2) |
5 | ![]() | 8 | エルフストラック | 牝3 | 石川裕紀 | 55 | 9 | 1:48.2 | ハナ | ①①①① | 36.2 | 474(-4) |
6 | ![]() | 6 | カニキュル | 牝3 | 戸崎圭太 | 55 | 3 | 1:48.3 | クビ | ⑨⑨⑨⑨ | 35.6 | 500(+4) |
7 | ![]() | 4 | テリオスサラ | 牝3 | 石橋脩 | 55 | 5 | 1:48.4 | 1/2 | ③③③④ | 36.1 | 474(+2) |
8 | ![]() | 7 | マルコタージュ | 牝3 | 杉原誠人 | 55 | 10 | 1:48.6 | 11/4 | ⑫⑫⑫⑪ | 35.3 | 452(0) |
9 | ![]() | 12 | フォーザボーイズ | 牝3 | 横山和生 | 55 | 6 | 1:48.9 | 2 | ⑥⑥③④ | 36.6 | 422(-4) |
10 | ![]() | 3 | スティックバイミー | 牝3 | 菅原明良 | 55 | 12 | 1:50.0 | 7 | ③③③⑥ | 37.6 | 446(-12) |
11 | ![]() | 11 | テリオスルル | 牝3 | 松岡正海 | 55 | 11 | 1:50.3 | 11/2 | ②②②② | 38.2 | 460(-2) |
12 | ![]() | 1 | ヒラボクミニー | 牝3 | 田辺裕信 | 55 | 7 | 1:50.4 | 1/2 | ③③③② | 38.0 | 466(+10) |
3歳牝馬の1800m勝負は、好位から抜け出したミアネーロが人気に応えて勝利。
2着のホーエリートが穴を開け、3連単は34,620円となった。
2.フラワーカップのレース展開
全体時計とペース、また馬場とコースから、隊列のどのポジションに恩恵があったのか分析します。
一般的な競馬のセオリー通り、タイムは前後、トラックは内外に影響するという考えを前提に割り出していきます。
①タイム・ペース
距離 | 200m | 400m | 600m | 800m | 1000m | 1200m | 1400m | 1600m | 1800m |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
累計 | 12.5 | 24.0 | 36.1 | 48.2 | 1:00.0 | 1:12.0 | 1:24.0 | 1:36.0 | 1:48.0 |
ハロン毎 | 12.5 | 11.5 | 12.1 | 12.1 | 11.8 | 12.0 | 12.0 | 12.0 | 12.0 |
少頭数ながら、過去10年では2番めに速い1:48.0。
前後半ほぼかわらずミドルペースで、上がりは例年よりもかかっている。
②トラックバイアス
- 中山芝1800m
- 1周コーナー4つ
- Aコース7日目
- 内回り
晴れの良馬場開催。内外はフラットだが、3〜4コーナーの内ラチ沿いはかなり荒れ気味。
③隊列
1コーナー | (*8,11)(1,3,4)12(5,9)6(2,10)-7 |
---|---|
2コーナー | (*8,11)(1,3,4)12,5,9(2,6)-10-7 |
3コーナー | (*8,11)(1,3,4,12)(5,9)6,2-10,7 |
4コーナー | 8(1,11)(4,12)(5,3,9)(2,6)(10,7) |
⑧エルフストラックが終始ハナで馬群を引っ張り、向正面ではきれいな縦長の隊列に。
3コーナーの坂を下ると徐々に隊列が縮まり、広がって直線へ。
エルフストラックがほぼ一定のスピードで引っ張りつづけた結果、番手から中団あたりまでは息つく暇がない。
直線までジワジワと削られ、先頭グループは最後の脚が発揮できず。
結果的にペースに引っ張られず脚を溜められた後方グループに恩恵あり。

3.フラワーカップの注目馬
着順だけではなく、展開で”不利”があった馬に注目し、次走買える馬を中心にピックアップしていきます。
馬柱に載らない”不利”のメモとしても活用いただけると思います。
高評価ピックアップ
②カンティアーモ 出遅れ外回し進路×
やや出遅れてスタート。
後ろから4頭目辺りのポジション。
4コーナーから直線に入り、最内から一気に外目に出すも進路がなく再び内へ。
かなり大回りしても最後はしっかり追えていた脚を評価。
④テリオスサラ 展開×外回し
先頭集団が軒並み沈んでいく中、4,5番手やや外目を回されたテリオスサラ。
不利のある中しぶとく残れていたスタミナは、今後も活躍の場がありそうで評価。
⑨ホーエリート 外回し
道中は勝ち馬のミアネーロのひとつ外側のポジションを確保。
直線では外に出して良く伸び、ミアネーロに迫る勢いだが外に出した分負け。
上がりほど伸び悩んでおらず末脚評価。
中評価
⑤ミアネーロ
ちょうど先頭グループの後ろあたりにつけ、最内の経済コースを回りつつ4コーナーでは3番手辺りまで詰めて直線へ。
終始楽にレースできたので評価しづらいが、最後は後続グループに捕まりそうな印象もなく、良く伸びており評価。
⑦マルコタージュ 出遅れ外回し
出遅れて単独最後方から。
直線ではカニキュルと同じく大外へ。
末脚もカニキュルと同じ脚で先頭に迫るも届かず。
出遅れた分、カニキュルよりは評価。
⑧エルフストラック 展開×
一定のスピードで馬群を引っ張り続け、3着馬と同タイムで惜しくも5着。
今後、前が潰し合うレースで1頭だけうっかり残りそうな気配がして評価。
その他寸評
①ヒラボクミニー 展開×
最内前方3番手のポジションを確保するも、直線でズルズルと失速して最下位。
このペースで厳しいとなると中々買いづらい。
③スティックバイミー 展開×
4,5番手で先頭のペースに追走。
直線に入る手前からだいぶ手応えがなさそうな動きで、直線では全く伸びず。
ヒラボクミニーと同じく評価は厳しい。
⑥カニキュル 外回し
後ろから5頭目ほど外目のポジションから、直線では大外一気。
展開が向いたが3コーナーから徐々に使った長い脚は届かず。
評価は据え置き。
⑩ラビットアイ
後方2頭目のポジションから。
直線では内ラチ沿いを一気に上がっていき、3番手まで迫るもギリギリ差されてしまう。
勢いはよかったが不利もなく評価は据え置き。
⑪テリオスルル 展開×外回し
番手を確保しハナに追走。
外を回されていたため直線で失速。にしても負け過ぎな印象で評価はできない。
⑫フォーザボーイズ 外回し
道中は勝ち馬の少し前。
直線では外を回すも絶好位置であとは伸びるだけだったが、耐える一方で伸びきれず。
不利を受けたというほどの位置でもなく、評価は難しい。

【高評価】
カンティアーモ・テリオスサラ・ホーエリート
【評価】
ミアネーロ・マルコタージュ・エルフストラック
次走に向けて
基本的にタイム・ペースは前後の有利・不利に影響し、トラックバイアスは内外の有利・不利に影響します。
縦横の有利なポジションを予想できれば、レースの恩恵を受けられる馬が見つけやすくなるかもしれません。
予想上達のコツ
- 情報を集める
予想に必要な情報をとにかく集める。ただし、“事実”と”傾向・願望”を正しく分けることが重要。
- 経験数を重ねる
“予想”と”振り返り”を繰り返す事で、重要視すべきファクターが見えてくる。
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