2024年3月17日に阪神競馬場で開催された阪神大賞典G2のレース結果を振り返ります。

馬柱だけではわからない有利・不利など、次回予想に必要なレース中の情報をまとめています。

後半には着順以上に評価できる馬をピックアップしていますので、是非最後までご覧ください。

1.阪神大賞典のレース結果

まずは阪神大賞典のレース結果から振り返ります。着順と各馬の情報はこちら。

馬名性齢騎手斤量タイム着差通過順上り馬体重
146テーオーロイヤル牡6菱田裕二5723:06.8③③③③34.8458(+6)
259ワープスピード牡5川田将雅5763:07.6⑪⑪⑤⑤35.4502(-2)
322ブローザホーン牡5菅原明良5813:07.6クビ⑤⑤⑤⑤35.3426(0)
411プリュムドール牝6和田竜二5573:07.8⑧⑧⑩⑦35.3474(-8)
5611ゴールデンスナップ牝4浜中俊5483:08.011/4⑫⑪⑪⑪35.3452(-4)
6610サヴォーナ牡4池添謙一5633:08.13/4⑤⑤⑧⑦35.6536(+2)
7712ディープボンド牡7岩田望来5753:08.1ハナ③③③③36.1510(+10)
858メイショウブレゲ牡5酒井学57103:08.23/4⑬⑬⑬⑪35.4474(0)
934ジャンカズマ牡6小沢大仁57133:08.2ハナ①①②①36.5494(+2)
10815ショウナンバシット牡4Mデムー56113:08.7⑧⑧⑧⑦36.2498(-2)
11713シルヴァーソニック牡8武豊5743:09.011/2⑤⑤⑤⑦36.7454(-8)
1223ディアスティマ牡7ムルザバ5793:09.0クビ②②①②37.2496(-4)
1335ユーキャンスマイル牡9荻野琢真57123:09.631/2⑩⑧⑪⑬36.7518(0)
1447[地]アンタンスルフレセ6岡部誠57143:10.121/2⑬⑬⑭⑮36.3452(-8)
15814ゼーゲンセ9松若風馬57153:10.1クビ⑮⑮⑭⑭36.5414(+2)
阪神大賞典2024のレース結果

今年の阪神大賞典はテーオーロイヤルが5馬身差をつけて圧勝。

上位3頭は人気どころで決着し、3連単は10,660円と例年通り固めの結果に。

2.阪神大賞典のレース展開

全体時計とペース、また馬場とコースから、隊列のどのポジションに恩恵があったのか分析します。

一般的な競馬のセオリー通り、タイムは前後トラックは内外に影響するという考えを前提に割り出していきます。

①タイム・ペース

距離200m400m600m800m1000m1200m1400m1600m1800m2000m2200m2400m2600m2800m3000m
累計13.024.737.650.61:03.71:16.81:30.11:43.71:56.62:08.92:20.62:31.72:43.42:55.23:06.8
ハロン毎13.011.712.913.013.113.113.313.612.912.311.711.111.711.811.6
阪神大賞典2024のハロン毎ペース

雨の稍重ということもあり、例年より時計がかかって3:06.8

前半はかなり落ち着いたペースで、ラスト1000mは毎ハロン11秒台の超後傾スローペース

②トラックバイアス

  • 阪神芝3000m
  • 1周半コーナー6つ
  • Aコース8日目
  • 内回り

天気は雨の稍重馬場内外はフラット

③隊列

1コーナー4,3(6,12)(2,10,13)(1,15)5,9-11-(8,7)-14
2コーナー4,3(6,12)(2,10,13)(1,5,15)(9,11)-(8,7)-14
3コーナー(4,*3)-(6,12)(9,2,13)(10,15)1(5,11)8-(14,7)
4コーナー(*4,3)(6,12)(9,2)(1,10,13,15)(8,11)5=14,7
阪神大賞典2024のコーナー通過順

先行から中団にかけて固まり、あとはパラパラと少し縦長な隊列。

向正面ではワープスピードが中団から5番手辺りまでポジションを押し上げて3コーナーへ。
この辺りから各馬が一斉に加速し始め、直線で馬群は横に広がる。

コーナー6つと超スローペース、揃った仕掛けのタイミングも相まって内前に恩恵あり

内前有利
緑の位置に恩恵あり(頭数は適当)

3.阪神大賞典の注目馬

着順だけではなく、展開で”不利”があった馬に注目し、次走買える馬を中心にピックアップしていきます。

馬柱に載らない”不利”のメモとしても活用いただけると思います。

高評価ピックアップ

⑪ゴールデンスナップ 展開×外回し

後ろから4頭目ほどの位置。
直線は大外に出して伸びるも、さすがに内前勢に分があり5着。
初重賞ながらしっかり末脚を発揮できており、自走に期待して評価。

⑥テーオーロイヤル

3番手最内を確保したままで直線へ。
ベストポジションから一気に加速し、追走を許さず独走。
恩恵受けまくりなポジションだが、さすがに格が違う走りを見せ、馬場に対応できた点も含め評価。

中評価

⑨ワープスピード 進路×

向正面では最内から5番手まで押し上げる。
直線では少し前が壁になるも進路を見つけ伸び、ゴールまで粘り2着。
道中の動きや直線での反応は評価できる。

⑩サヴォーナ 外回し進路×

5.6番手でブローザホーンのやや外側へ。
直線では進路難があるも前は開き、ただ脚は揃ってしまい伸びきれず。
距離が厳しいのかもしれないが、不利を受けながらよく走れた方だという印象。

⑫ディープボンド 外回し

テーオーロイヤルの少し外を確保。
直線に入る前からキツそうな雰囲気で、直線では伸びきれず。
外を回された分の不利があった割に最後は耐えていたので評価。

その他寸評

①プリュムドール

少し押さえて中団から最内確保。
直線では馬場の真ん中に出して追うも4着。
若干左(外側)にモタれながら走る格好で、不利もなく4着だと評価は微妙。

②ブローザホーン

前から5.6頭目の最内を確保。
直線では馬場の真ん中に出し、ラストの坂を登ってからの加速は惜しくも届かず3着。
この距離をこなせた点、また最後の末脚は良かったが展開も向いたので評価は据え置き

③ディアスティマ

スタートから追ってハナを狙うも番手に落ち着く。
ハナの少し外後ろを追走し、3コーナーから再びハナを奪う勢いで加速するも直線は残っておらずズルズル後退。
年齢・距離・馬場いずれかと思うが評価はできない。

④ジャンカズマ

ディアスティマからハナを奪い、向正面で押さえてペースを作る。
直線に入るときには後ろとの間隔が開いておらず、ジャンジャン追い抜かれ負け。
不利もなく、割と好きにペースを作れる状況でこの結果は厳しい

⑤ユーキャンスマイル 展開×折合×外回し

道中はプリュムドールの1頭分外側を確保。
途中で折り合いを欠くような素振りもあり、3コーナーの加速にもあまりついていけないまま、直線は後ろから大外に出すも伸びず。
9歳にしてはよくやれたのかもしれないが最後の脚は中々厳しい

⑦アンタンスルフレ 展開×出遅れ外回し

若干出遅れスタート。
3コーナーの仕掛けにも追いつけず最後方から直線へ。
しかし伸びる気配なく、さすがにこのメンバーだとレベルが違いすぎて評価はできない

⑧メイショウブレゲ 展開×外回し

後ろから3頭目辺りのポジション。
3コーナーから最内を使って徐々に押し上げ、直線では大外へ出し加速。
それなりの脚で伸びるも届かずだったが、展開不利もあり評価据え置き

⑬シルヴァーソニック 展開×外回し

ディープボンドのやや外後ろのポジション中団。
直線では残っておらず伸びないまま。ローテーションも影響した可能性あり。
外回し・ローテの不利もあり評価は据え置き。

⑭ゼーゲン 展開×出遅れ折合×

出遅れスタートで折り合いを欠く場面もあり。
3コーナーの仕掛けに対応できず、そのまま直線に入るも全く届かない。
不利があったにせよ評価は難しい

⑮ショウナンバシット 展開×外回し

中団後ろ寄りを確保し、馬群の外を回して進行。
直線では不発に終わり10着で、枠とポジションに負かされた印象だが負けすぎで評価は難しい。

【高評価】
ゴールデンスナップテーオーロイヤル

【評価】
ワープスピードサヴォーナディープボンド

次走に向けて

基本的にタイム・ペースは前後の有利・不利に影響し、トラックバイアスは内外の有利・不利に影響します。

縦横の有利なポジションを予想できれば、レースの恩恵を受けられる馬が見つけやすくなるかもしれません。

予想上達のコツ

  • 情報を集める
    予想に必要な情報をとにかく集める。ただし、“事実”と”傾向・願望”を正しく分けることが重要。

  • 経験数を重ねる
    “予想”と”振り返り”を繰り返す事で、重要視すべきファクターが見えてくる。

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